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CV72エンジン異音点検修理
兵庫のKさんからの依頼でCV72のエンジン異音点検修理を承りました。
エンジンの回転上昇に伴い左シリンダー付近から打音が発生しています。
ダメージが大きくならないうちにエンジン内部の状態を確認し不具合個所の改善を図ります。
シリンダーヘッドを取り外しシリンダーの状態を確認します。
シリンダーヘッドの左気筒燃焼室にオイルの付着が認められます。
左気筒のピストンオイルリングがスラッジで固着していました。
シリンダー壁面にピストンリングとの錆固着跡がが残っています。
分解前に聴診した際の左シリンダー異音はサイドノックによる打音と判断しました。
スラッジで固着したピストンリングから推測すると、シリンダー以外にもスラッジの堆積や不具合個所がある可能性があります。
他にも異常が無いか充分に点検する必要があります。
左気筒のカムシャフト及びロッカーアームもオイル潤滑不足による異常摩耗が確認できます。
分解整備前に確認したシリンダー圧縮圧力は左右とも同じ値でしたが、左の排圧が低かったのはバルブリフト量に問題があった為でしょう。
左カムシャフトとロッカーアームは要交換です。