6.リヤークッションの分解整備
動きの渋いサスペンションを改善します。
リヤークッションを分解しダンパーオイルを交換しようと思います。
車体からリヤークッションを外し分解します。
ボトムメタルを外し、ボトムケース下部のロックナットを緩めます。
ロックナットが掛かっている部分がダンパーロッドです。
ダンパーはプレス後期とは逆で倒立タイプでした。
ダンパーオイルは昔は#60のスピンドル油を使っていたようですが、カワサキ純正のマルチグレードフォークオイルを使用しました。
オイル量は整備説明書にも記載されていません。
非常に手間ですがダンパーシリンダー容積とダンパーピストン容量から適正なオイル量を計算し注入しました。
クッションスプリングは表面をポリッシュして注油した状態で組み立てます。
さて、分解後の作動はどう変化するでしょう。
試験走行に出てみました。
分解前はアスファルト路面の水道工事跡部分通過でクッションストロークが短く、突き上げがありましたが解消されています。
S字の切り返しや、バンク時のダンパーの効きも向上しました。