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泉の森自転車店 |
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福岡のAさんのご依頼でCW92のエンジン再生を承りました。
右気筒の冷間時オイル消費とエンジン異音の点検を行います。
カムチェーンを点検します。
テンショナーがスティックしています。
エンジンの外側からブラストを掛けたようでステーターベース内にメディアが残っています。
シリンダーヘッドを取り外します。
右側ピストンスカートに摩耗が見られます。
5枚構成の強化クラッチのようです。
一番奥にクラッチプレートAが入っていますが、プレッシャープレート側の内径の大きなフリクションディスク1枚をクラッチプレートBの代わりに組みクラッチプレートAとノーマルより薄いクラッチフリクションディスクを4枚使用して組む必要があります。
オイルスラッジにもメディアが含まれています。
クランクケースを分割します。
アッパークランクケースには検査合格のスタンプが押されています。
昭和40年10月3日に山本さんが検査したようです。
クランクケースを清掃します。
クランクシャフトベアリングのダメージを点検します。
スラストプレートが付いていない左クランクシャフトローラーベアリングに異物が混入してローラー、リテーナーが摩耗しています。
写真左が摩耗したクランクベアリングアウターレース、梨地肌になってしまっています。
クランクシャフトベアリングを交換しクランクケースを仮組みしクランクシャフトの振れを点検します。
アッパークランクケースにシフトドラムを組み付けます。
ミッションカウンターシャフトを分解しボールベアリングを交換します。
ミッションメーンシャフトを分解しボールベアリングを交換します。
アッパークランクケースにミッションとクランクを組み付けます。
クランクケースを組み立てます。
オイルポンプのピストンシリンダーも摺動部が見事に段減りしています。
ホンダ純正のフリクションディスク(現行部品)を使います。
オイルポンプを交換しクラッチを組み立てます。
カムチェーン、ドライブスプロケットを交換しダイナモを取り付けます。
シリンダーを0.25ボーリングしてタイホンダ純正のオーバーサイズピストンに交換します。
シリンダーヘッド用のワッシャーを使います。
右後オイルラインのスタッドには銅ワッシャー、呼び径14ミリの旧JIS袋ナットを使います。