Restore Shop |
泉の森自転車店 |
Home | Products | Restoration | Collection | Information | Order | Archives | Link | Brog | BBS |
CS92を乗りこなせ!
CS92山岳路試運転
CS92に乗って桜の花見に行こうと思い府道泉佐野打田線を走った。
残念だが車の量が多く思うように走れない。
犬鳴山バス停を過ぎ採石場の辺りまで来て、やっと車の流れが良くなったが、これではCS92の性能評価が出来ない。
「もう少し走ってみよう。」
そう思っていると、左手に桜の木が見えた。
神通温泉を左に折れた所に桜が咲いていた。
葛城山に通じる紀泉高原林道は昔、全線未舗装であった。
小学校の頃よく、父と一緒に葛城山の登ったが、当時は犬鳴山バス停から五本松まで登山道を登って、そこから先はダートの林道だった。
それが今では全線舗装路となり、乗用車でも楽々登っていけるらしい。
紀泉高原林道入り口で桜をバックに写真を撮り、いよいよCS92山岳路試運転を始める。
ローギヤにシフトし、クラッチを繋ぐ、CS92の車重は120kg有り発進時は少々非力に感じる。
中速域を超えた辺りでセカンドにシフトアップ、セカンドで引っ張ってサードへシフト。
アクセルを開けスピードを上げるとリヤに荷重が掛かりリヤサスがボトムする。
フロントのボトムリンクサスはアームを伸ばすものの何とか路面には追従している。
C92ならばシートが低いので、コーナーの入り口でフロントにトラクションを掛けやすいが、CS92は腰高のダブルシートで、その分、荷重がリヤに掛かり過ぎるようだ。
コーナー入り口でフロントに荷重を掛けたいのだが上手くいかない。
不慣れな状態で右に深くバンクさせた時、つま先とステップが接地してしまった。
タイヤのグリップは、まだ大丈夫だが車体の挙動が乱れた。
ステップに乗せた足の位置を変えて再度、試してみる。
今度はブレーキペダルの下側が接地した。
C92用のブレーキペダルを付けているので、マフラーの逃げの部分が接地したようだ。
緩いバンクのままでコーナーリングするには前後輪バランス良く荷重を掛けなければならない。
両肘を柔らかくさせて上体に少し体重を掛けてみた。
若干手応えが変わった。
これなら緩いバンクのままでコーナーに進入出来る。
ちょうどステップが接地する辺りで前後のタイヤのグリップが低下し始める。
トラクションが上手く掛かっているのでヅルッと滑る感覚ではなく、穏やかに流れる感じだ。
エンジンのピックアップは申し分ない。
C92と違って、高回転を保っていれば登坂も何とかこなせる。
あえて言うなら、減速時の回転の落ちが鈍い事だ。
CS92はどんどん高度を上げ、五本松に辿り着いた。
ここで小休止、各部をチェックしてみる。
何処も異常は認められなかった。
小休止の後、葛城山を目指す。
葛城山頂手前に展望台が在ったので、路肩にCS92を停めて上がってみた。
展望台からは、大阪側と和歌山側が一望出来た。
関西空港も見えている。
今日は大阪側が少し霞んでいるので残念だが、天気が良ければ絶景だろう。
展望台から葛城山の茶店まではすぐだった。
茶店の向かいに小さなキャンプ場が在り、ハレー乗りの集団がテントを張っていた。
女性の声も聞こえる。
この寒い中で野営するのだろうか?
アウトローな奴らだ。
茶店で缶コーヒーを買って一服後、帰路に着いた。
帰りは下りを利用してライトウエイトを遺憾なく発揮出来た。
葛城山から自宅まで40分、44年前のオートバイとは思えない俊足だ。