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泉の森自転車店
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ダイナモの再生

 マグネトーの分解が完了し、再生に必要なショートパーツを発注したので、部品が届くまでの間、ダイナモの再生に掛かろうと思う。
 分解する前に、どの部品が入手可能で価格がどれ位かを調べておく。分解点検が完了した時点で再生に必要な部品を発注し、次のセクションに進む。そうすれ ば効率よく次々と作業が進められるので、無駄な時間も無くなるだろう。

 ダイナモを取り外す前にドライブギヤを緩めておけば良かったのだが、外してしまうとアーマチュアが回ってボルトが緩められない。
 何か良い方法はないものか?妙案が思い浮かんだ。アルミのサッシ材を切ってギヤの山をロックしてバイスで固定してみた。ギヤを傷つけずにガッチリと固定 出来た。
 ボルトは英インチ(ウイット)が使われているので、愛用のBRITOOLを使う。Goldieは全てウイットなので工具の選択に迷わなくて良い。

 必要なダイナモの部品が揃ったので再生を再開する。
まずはダイナモボディーの錆を落とし防錆処理を行う。
次にダイナモボディー側面の大きなマイナスビスの内側にコイルを付け鉄心で抱き合わせる。
マイナスビスを締め込む際、新品のコイルをダイナモボディー内壁にしっかりと沿わさないとビスを完全に締め付けることが出来ない。
締め付けが弱いとアーマチュアコイルと干渉するので注意が必要だ。
ルーカスのワークショップマニュアルによると、ミニチュアのパンタジャッキのようなスペシャルツールで押し広げている。
スペシャルツールの製作は次回に廻すとして、今回は六角長ナットの両端にボルトを付けてボルトを緩めることによってコイルの鉄心を内壁に押さえつけた。
コイルはSRMのリプロ品と交換した。


ぼう‐せい【防錆】 バウ‥
錆(さび)の発生・拡散をふせぐこと。

広辞苑 第五版 (C)1998,2004 株式会社岩波書店

 ダイナモアーマチュアコイルはリプロダクションの新品と交換する。
ドライブギヤ側のベアリングはエンドカバー外側から取り付けるので、ベアリング挿入前に予めシャフトにエンドカバーを被せておく。ベアリングの打ち込みは ベアリングインナーに合った径のスチールパイプをベアリングドライバーの代用として使った。
ベアリングが完全に打ち込めたらベアリングカバーを取付け、アーマチュアシャフトのネジ山にカラーをねじ込む。

 ドライブギヤ側のエンドカバーが組めたので、ダイナモボディーにアーマチュアコイルを通しブラシ側のカバーを取り付ける。
長いビス2本で両端のエンドカバーを抱き合わせる形で締め込んでいく。
ここまで来るとダイナモらしくなってきた。
次回はブラシのベースを綺麗に磨き新品のカーボンブラシを取り付ける予定だ。

 ゴールドスターの再生が滞っていたので今日から復活することにした。
ダイナモブラシを新しい物に取り替え、ダイナモフィールドコイルからの配線を結線していく。
左側から出たフィールド線をターミナルのF側に取り付け、左側ブラシの線をターミナルのD側に取り付ける。
右側はフィールドコイルからのもう一端とブラシ線をベアリング上部のアースポイントに取り付ける。
後はターミナルカバーを塗装して完成だ。