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Lucas P700
Lucas P700 3ポイントヘッドランプ、言わずと知れたルーカスの名作である。これを分解再生してGoldieに付けてみたい。現状は内部が真っ白に曇って使い物にならない状態だが、何とか再生したいものだ。
Lucas P700 3ポイントヘッドランプを分解する。まず、準備するのは、レンズとリフレクターを分離させる為のツールであるが、分離の際にガラス製のレンズに負荷を掛け すぎると割ってしまう恐れがある。通常、貼り付けタイプの自動車ガラス等は、接着面にピアノ線を通して糊を削ぎながらガラスを分離するのだが、その方法で はリフレクターの鏡面に傷を付けてしまう。そうならない様に、商品等をパッキングしている透明の樹脂を楔状に切って、接着面を少しずつ剥がしていく方法を 考えた。
自作ツールでレンズシールを剥がしていく。ガラスとの境目を上手く削いでいき、有る程度の所まで来ると、後はレンズを少し持ち上げるとパカッとレンズが外れる。内部のメッキの剥がれもなく磨けば綺麗になるだろう。
取り外したリフレクターを磨いた。メッキの仕上げが良いので錆も無く充分な輝きが取り戻せた。次回はポジションバルブの取付穴を加工する予定だ。
ポジションバルブの取付穴に付くアルミ製の鳩目を、ノーマルの700ヘッドランプから移植する。下穴は実測で16.7mmだった。リフレクターに穴を開ける作業に苦労しそうだ。
ルーカスP700ヘッドランプのリフレクターを分解しポジションランプ用の穴を開ける。
まず下穴を開けホールソーで穴を広げてから、そこに部品取りから外したアルミ製のリングを嵌めてカシメる。
レンズはエポキシ樹脂系弾性接着剤(セメンダインEP001)を使い接着した。
この接着剤は、線膨張係数差の大きな異種材料の接着、振動部応力変化の大きい箇所の接着、冷熱サイクル等の環境変化による内部歪の大きい箇所の接着に優れており、硬化後は白色ゴム状の弾性のある状態となるのでシーリング剤として利用価値がある。
接着剤が硬化したところで新品のリムに組み付けて早速ゴルディーに取り付けてみた。