Restore Shop |
泉の森自転車店 |
Home | Products | Restoration | Collection | Information | Order | Archives | Link | Brog | BBS |
はじめてのおつかい
ポチ1号の『はじめてのおつかい』は紀州備長炭の買出しであった。
月曜日、休日を利用して和歌山県田辺市の紀州備長炭記念公園まで「おつかい」に出掛けた。
AM9:45自宅を出発、府道を通り打田町へと向かう。
ポチ1号は上り坂も4速のままスピードダウンせずにスイスイと上って行く。
自宅から約20分で打田町の吉川商店(峠を下り切った所の酒屋)まで辿り着いた。
缶コーヒーを買って一寸(ちょっと)休憩...
府道は和歌山県に入ると県道に、JR和歌山線をオーバーブリッジすると左手に松下電池工業の大きな工場が見えて来る。
この辺りから、正面に紀州富士と呼ばれている龍門山が見えるが、この山には天然記念物に指定されている磁石岩が有り、一度、訪れてみたいと思う。
国道24号線と交差する打田交差点からは国道424号線に格上げされ、紀ノ川を渡って直ぐ、右に進路を変えて桃の産地、桃山町へと向かう。
左右に桃畑を見ながら、のどかな風景の中をポチ1号は快調に進んで行く。
桃山市場を過ぎ、高島で進路を左に変える。
左手に工業団地が見え、少し行くと貴志川に着く。
ここ貴志川は、ローカル私鉄の終着駅が在る。
今年9月に経営赤字の為、第三セクターに譲渡されるという噂が有った。
貴志川腺沿線住民が存続運動を行っている姿はテレビで見た事が有る。
出資する企業が決まったらしい。
私はてっきり、社名が変わったと思っていたが、JR時刻表の2006年1月号を見ると今も南海電鉄貴志川腺となっている。
国道424号線は貴志川に沿って走り、一旦、国道370号線と合流する。
右左折を繰り返し、何処が国道なのか判らない様な細い道を、迷いそうになりながら街中を抜けて行く。
パチンコ屋を右折、銀行を左折、スーパーの横を左折れ、田んぼの真中の交差点を右折、といった感じである。
初めて走る人は、おそらく地図と「にらめっこ」になるだろう。
迷路の様な街中を過ぎると、いよいよ山岳コースへと変貌する。
軽四でも対向待ちが必要なほど道が狭くなり、勾配もきつくなる。
右に左にカーブを繰り返し、徐々に高度を上げて行く。
道が広くなった所が峠の頂上で左手に黒沢牧場が見えて来る。
秋の行楽シーズンには、この辺りで栗拾いが出来る様だ。
峠を越すと今度は下り坂が続き、集落が見えて来た。
谷の向こう側にみかんの段々畑が見える。
絶景なのでポチを路肩に停め一服する。
この辺りには、路肩にみかんの無人販売所がたくさん置かれている。
私も一袋買う事にした。
お値段は...不明である。
賽銭箱が置かれているが、値段は書かれていない。
良心にお任せなのだろうが、良心はお金で計れない。
賽銭箱を前にして、かなりの時間、悩んでしまった。
みかん畑の集落を下ると、金屋の町に出た。
ここにも以前、鉄道が通っていたが残念ながら3年程前に廃線となってしまった。
この有田鉄道は、十数年前までJR湯浅駅まで乗り入れ運転していた。
有田鉄道は国鉄紀勢線開通よりも歴史が古く、その名残で湯浅まで乗り入れしていたのだろう。
私も国鉄時代に湯浅駅で有田鉄道のディーゼルカーを見た事がある。
その時に乗り入れに使われていた車輌は、富士急行からの譲渡車で、国鉄のキハ58に似た車輌だった。
廃線時にはレールバスが1日1往復するのみで、しかも休日は運休で定休日が有る珍しい鉄道だった。
金屋の町を過ぎた辺りで、道の駅が在った事を思い出した。
ガイドブックには国道480号線と書かれている。
行き過ぎた事に気付きUターンする。
こういう時、軽四は有り難い。
切り返さなくても楽々Uターン出来る。
元来た道を少し引き返し、国道480号線を清水町に向けて右折する。
町を抜けた辺りの左手に道の駅「明恵ふるさと館」が見えて来た。
ここでスタンプを初ゲット。
売店で七輪のネタ探しをする。
地元紀州の酒蔵、高垣酒造株式会社の酒粕(500g)を購入した。
高垣酒造株式会社
和歌山県有田郡金屋町小川1456
TEL (0737)34-2109 FAX (0737)34-3052
http://www.kinosake.jp/
道の駅「明恵ふるさと館」は、明恵上人の生誕の地から付けられているそうである。
その明恵上人生誕の地、歓喜寺に行って見ようと思う。
歓喜寺は道の駅の近くのはずだが、寺らしき物が見当たらない。
どうやら行き過ぎてしまったようだ。
引き返して、今度は国道へ出る道を探してみる。
こちらも見当たらない。
来た道をもう一度引き返している途中、大きな屋根の建物が見えた。
予想通り、そこが歓喜寺だった。
中に入ってみたが誰もいない様だ。
本堂の右手に怪しげな長い石段が見えたので登ってみる事にした。
勾配のきつい石段の上には「さぞかし素晴らしい建物が建っているのだろう。」という期待とは裏腹に、「便所」の様なお堂が建っているだけだった。
あまり時間が無いので、次に進む事にする。