ＣＢ１２５Ｋ４再生修理

　ＣＢ１２５Ｋの再生修理を承りました。
オーナーの奥様が海外で愛用していたという思い入れの深いＢ１２５、海外から里帰りした帰国子女です。
エンジン、車体とも再生する予定です。


　同型のこの車輌を部品取り車として作業を進めていきます。
痒いところに手が届く．．．ドンピシャのＫ５仕様のＫ４です。

　エンジンを取り外し分解整備に掛かります。
６０年代後半の設計ですね。
アルミシリンダー、クランクベンチレーションもしっかりと取られています。

　キックスピンドルは常時噛み合い式ではなく、ヘリカルギヤでスピンドルがスライドしキック時にギヤが噛み合うタイプが採用されています。
アンダークランクケースを取り外し、各部の点検をします。
ミッションは５速リターン式です。
クランクピンウエイトが分厚く重そうに見えますが中空でバランス良く滑らかに回転します。

　左写真がＣＢ１２５Ｋのフレームです。
ステムからシートレールに掛けてプレス鋼板で構成されています。
右写真がエンジンアッパークランクケースです。
左右シリンダー間後方のスタッド周辺からクランクケース内圧をベンチレーションしています。

　アッパークランクケースを磨きました。
マイナーパーツを手配し、その間にフレームを塗装します。
部品が揃えば一気に組立てです。