初期型アップハンドル仕様のＣＳ９２です。
１９６２年から１９６３年前期に掛けて販売されていました。
１９６２年にはプレスハンドル車と併売されていましたが、プレスハンドルは１９６２年に生産終了、その後、マイナーチェンジのⅢ型が販売されるまでの間生産されていました。
特に６２年型はプレスと併売されていた為に生産台数が少なく希少車です。
エンジン、フレームはプレスと同じでハンドルがアップになっています。
Ⅲ型以降はドライブスプロケットが１５Ｔから１４Ｔにローギヤード化されています。
プレスハンドルに人気が集中し、Ⅱ型は日陰者の存在ですが、未再生原形車の状態を維持したまま、公道復帰が出来る様に整備しようと思います。
１０月２０日からＣＳの整備に掛かりました。
各部を点検したところ、フューエルコックに問題がありました。
フューエルストレーナーカップを外し、タンクとの取り付けネジを緩めようとしましたが、３本あるうちの１本が固着して緩みません。
埒が明かないのでネジ頭をドリルで落とす事にしました。
自動ポンチでセンターリングを出し、下穴３．２mmをあけ、次に６．５ｍｍでなべを飛ばします。
なべを飛ばせばコックボディが外れます。
タンクに食らい付いたネジは、バイスプライヤーでしっかりと掴んで外せばＯＫです。
