シリンダーを0.25mmオーバーサイズにボーリングしピストンとピストンリングを新品に交換します。

　シリンダーヘッドを組み立てエンジンを搭載します。

　エンジン始動テストを行います。
クランクシャフトやシリンダーの異音も無く回転は良好です。
分解前から気になっていたエキゾーストパイプ下部のオイル漏れですが、前中央のシリンダースタッドボルトからオイルが伝って出てきます。

　原因として考えられるのは、シリンダーヘッド内部に巣穴や微細な亀裂があるか、ヘッドカバーガスケットの当たり不良の可能性があります。
再度エンジンを取り外して確認します。
ヘッドカバーガスケット前中央部分にシーリングを施しオイル漏れを点検します。
効果なく同様にオイル漏れが発生します。
シリンダーヘッドを取り外しシリンダーヘッドのスタッドボルト穴の下部を治具で塞ぎスタッドボルト穴上部からオイルを充填して加圧テストしてみました。
エキゾースト側ロッカーアームクランプピンの中央軸受け部からオイルが滲み出るのが確認できました。
スタッドボルト穴（縦）とロッカーアームクランプピン中央軸受け部（横）とが近接して交差しています。
この部分に不具合があるようです。