14.ミッションメーンシャフトの再生

 ミッションメーンシャフトはスラスト方向に大きなガタがあります。
ボールベアリング軸受部の摩耗が原因です。
以前にクランクケースを分解整備した人がベアリングアウターにまで液状ガスケットを塗っており、ベアリングの遊びが少なすぎた事が影響していると考えられます。
メーンシャフトは交換が必要ですが、これもC90専用部品です。
C90のメーンシャフトにはクラッチアウタードリブンギヤとの当たり面にオイル溝が切られています。

C92のメーンシャフトにはこのオイル溝が無く、逆にドリブンギヤ側の内面にオイル溝があります。
CS92後期型のメーンシャフトをベースにオイル溝を加工しC90用メーンシャフトを製作しました。
ボールベアリングは高速高精度ベアリングをベースにアウターにリング溝切り加工した特注品です。
回転は非常にスムーズでフリクションロス低減の効果ありです。