Restore Shop
泉の森自転車店
Home Products Restoration Collection Information Order Archives Link Brog BBS

 部品取りエンジンから採取したミッションパーツを分解しベアリングを交換します。

 カウンターシャフト、メーンシャフト、シフトドラム、ミッションパーツは全てコンバートします。

 煙突ブリーザーも綺麗に清掃しアッパークランクケースに組み付けていきます。

 アッパークランクケースを組み、補機類を取り付けていきます。

 不具合原因のクラッチディスク表面は錆び腐食が発生していました。
クランクケース内部は温度差による結露でエンジンオイルに水分が混ざります。
走行距離が少ないシビアコンディションの車輌は走行距離とは関係なく定期的にオイル交換が必要です。
オイル消費している筈のエンジンなのにオイルレベルが下がらない車輌は結露による水分混入の恐れがありますから
注意して下さい。

 ピストン、シリンダーを組みます。

 R.シリンダーヘッドカバー取り付けネジの2本が折れ込みました。
以前にR.シリンダーヘッドカバーを交換した形跡が有り取り付けの際にオーバートルクで締め付けていたのでしょう。
折れ込みボルトを根元から切断し細いドリルから順に徐々に残ったボルトを除去しました。
センタリングが狂っていなかったので6.3oまで下穴を拡大しヘリサート加工を施します。

 シリンダーヘッドを載せてエンジン組み立て完了です。
エンジンを搭載し各部の作動を点検します。
左エキゾーストパイプに数箇所錆び穴があり排気漏れ異音が有りますがエンジン本体は静かに回転しています。
冷間時の始動性が悪く、温間時に低速が不安定になります。
キャブレターはスロー系統に問題があり改善が必要です。
点火系はイグニッションコイルの劣化が進んでいます。
冷間時の二次側抵抗が正常値より2kΩ程低い値を示しています。
電装系はストップランプが蛍の灯火で、ヘッドライトはハイロー共に点灯しません。
制動装置はフロントブレーキの効きが甘く、ドラムとライニングの点検が必要です。