Restore Shop
泉の森自転車店
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 ピストンは650RSさんがご自身で調達された新品部品(STD)を使わせてもらいました。
シリンダーは、以前650RSさんと一緒に引き取って来た部品取り車のCWから採取します。
部品取り車のシリンダーボアーを測定したところ、シリンダー内径は44.01mmでした。
新品と同じ値です。
全く摩耗していません。
ボーリングやスリーブ入れ換えに掛かるコストが節約できました。
部品取り車の引き取り先で「こんなポンコツ何に使うんですか?使うとこ無いでしょ。」と言われましたが、コツWはまだまだ可能性を秘めています。


 シリンダーヘッドにも大量のスラッジが付着しています。

バルブやガイドに傷が付かないよう、バルブを外す前に洗浄液に浸けて極力汚れを取り除いておきます。
ある程度汚れを落としてからバルブ取り外しに掛かります。
燃焼室、吸排気ポートのカーボン清掃後、バルブシート研磨、バルブ摺り合わせを行いました。
 シリンダーヘッドにバルブ、ロッカーアーム、カムシャフトを組み付けます。
シリンダーヘッド、ブリーザーシールドプレート、ヘッドカバーを載せてヘッドボルトを締め付けます。
クランクを上死点に合わせ、カムシャフトをスペシャルツールで左気筒をトップの位置まで回します。

カムチェーンを繋ぎ、チェーンを時計回りに張りながら、37.5mmワッシャー、カムスプロケットをカムシャフトに取り付けます。
カムスプロケットが付いたら、カムチェーンアジャスターを調整します。
クランクの"T"マークが合っている状態でカムスプロケットの"0"マークがヘッド上方から僅かにずれている場合(時計の針で1時の位置側)は、カムチェーンの伸びが考えられます。
 バルブタイミングを合わせ、タペット隙間を調整し、カバーを取り付けてエンジン組み立て完成です。