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泉の森自転車店
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HONDA C95 (1962) 

 修理依頼内容は、エンジンオイル漏れ修理と、温間時のエンジン熱だれ点検です。
ロードテストの結果、シリンダーヘッド左前部から外部へのオイル漏れが確認出来ました。
エキゾーストパイプを取り外し排気ポートを点検しましたが、オイルの付着はありません。
 エンジンを取り外してシリンダーを点検します。
シリンダーヘッドを外すと写真のようにシリンダーカムチェーンチャンバーのシールからオイルが漏れています。

 オイル消費が激しく潤滑油不足で走行した形跡がありますのでピストンシリンダーも点検しておきます。
シリンダーピストンには抱きつき痕は認められません。
ピストンリングのトップリングとオイルリングの張力が低下しているのでピストンリングは交換する事にします。
 写真左がトップリング、右がオイルリング、合口が広いのが新品。

 シリンダー以外の部分で熱だれする部分を調べなければなりません。
シリンダーヘッドのオイルラインを調べてみます。
右後方スタッドボルトからカムシャフトへのラインは問題ありません。
ロッカーシャフトを点検してみると排気側ロッカーシャフトのオイルホールがスラッジで詰まっていました。
シャフトが変色し歪んでいます。
温間時の熱だれの原因と考えられます。

 左クランクケースカバー内部はオイルまみれになっています。
シフトスピンドルの12oセットリングが欠落し、スピンドルがスラスト方向に遊んでいました。