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泉の森自転車店
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 温間時のクラッチ引きずりを点検します。
クラッチは小細工されていました。
フリクションディスクが5枚も入っています。
一番手前にフリクションディスクが2枚重ねで入っていました。
4個のスプリングにはそれぞれ1枚ずつワッシャーが咬まされています。
良く見てみるとリテーニングプレートが歪み打痕があります。
右クランクケースカバー内側にも円状の深い傷が見られます。
新品のフリクションディスクを組みリテーニングプレートを良品と交換し、組み付けてみるとプレッシャープレートがガタガタです。
プレッシャープレートの裏側に亀裂があり歪んでいます。
英車のプライマリーでよく見掛けるトラブルですが、国産でこんなのを見るのは初めてです。
不良部品を良品と交換し仮組した後、キックを踏んでみると見事にスリップします。
クラッチセンター裏側のオフセットを見ると写真のように削れています。
クラッチセンターも良品と交換してようやく正常な作動となりました。

 シリンダーを組む前にピストンリングコンプレッサーをセットします。
C95はピストン径が49oありますから何時ものスペシャルツールが合いません。
今回はカワサキ純正のツールを利用しました。
学生時代に買った年代物です。

 下の写真はシリンダーとシリンダーヘッドです。
明らかに125とは違います。