CB72の再生

CB72後期型の再生を承りました。　

　クラッチの点検を行います。
後期型の６枚構成のクラッチです。
フリクションディスクがかなり摩耗しています。

　エンジンを取り外して分解整備に掛かります。

　Type1の１８０°クランクです。

　クラッチ、ダイナモを取り外します。

　クランク、ミッションを取り外しクランクケースを分割します。
クランクシャフト右外側ローラーベアリングの位置決めノックピンが取り付けられていませんでした。
アッパークランクケースを清掃します。

　カウンターシャフトローギヤのブッシュが摩耗しフランジがリング状に剥けています。

　部品取りエンジンからカウンターシャフトローギヤブッシュとクランクシャフト右外側ローラーベアリングの位置決めノックピンを採取します。

　カウンターシャフトローギヤブッシュと溝切り加工を施した特製メーンシャフトボールベアリングを交換します。

　シフトドラムを取り付け、ミッションとクランクシャフトを組みます。

　オイルストレーナーの円筒部外径が大きかったのでガスケットを作り直し、オイルポンプを分解清掃します。

　クラッチ、オイルフィルターを組み立てます。

　スターターチェーンが伸びきっていたので強化チェーンに変更します。
特殊工具でリンクをカシメます。

　シリンダーヘッドの分解に掛かります。
ロッカーアームピンを取り外します。

　カムシャフトを取り外します。