このエンジン、困ったことにCB72ベースで64oまでボアーアップされています。
クランクシャフトもシリンダーヘッドもCB72用でキャブレターはCB77用です。
 CB77の部品をアメリカから輸入しました。
 クランクシャフトウエイトは72と77では違います。
 シリンダーヘッドの燃焼室もスキッシュエリアがカットされています。
 カムシャフトも77用に交換します。
 右気筒のスリーブは新品に入れ替え、左気筒はSTDサイズの中古品に入れ替えます。
0.25oオーバーサイズのピストンに合わせてボーリングし、新品のスリーブトップヘッドを面研します。
 ピストンは後期型のトップリングとセカンドリングが薄いタイプです。
ピストンリングを新品に交換します。
 シリンダーヘッドを取り付けて六角袋高ナットを新品に交換します。
 
 キャブレターをリペアします。
ピンホールの開いたフロートを新品に交換します。
 ニードルジェット、ジェットニードル、メーンジェット、スロージェット、フロートバルブを交換します。
 フューエルコックをリペアします。
 クラッチフリクションディスク、クラッチプレートA、クラッチプレートBを新品に交換します。
 破損しているクラッチアジャスターを交換します。
 クラッチリフタースレッド内部のスチールボールが欠品していました。
スチールボール分のストロークが不足し、リフタースレッドが飛び出した状態でテンションが掛かっていた為にクラッチアジャスターが破損していたようです。
 イグニッションコイルを交換します。
 イギリスから輸入した英車用のイグニッションコイルを流用します。
取り付けステーは銅板を加工して製作しました。
 コンデンサーはDAIICHIを使います。