キャブレターを分解します。
ガソリンが腐食してニードルが固着していました。
キャブレターボディをヒートガンで暖めてスロットルバルブを取り外します。
フロートが腐食しガソリンが内部に侵入しています。

　キャブレターとフューエルコックをリペアします。

　腐食して修理不能だったマフラーはリスクを覚悟で海外から輸入しました。
ハンドメイドオールステンレス製です。
ハッキリ言って「このマフラーを造った人は偉い！ベトナムマイスター恐るべし！」
曲げ、溶接、磨き、ヒートシールドのスリット、折り返し、全て手仕上げです。
寸分違わずピッタリ取り付け出来ました。

　公道復帰まであと少しです。

　シートを張り替えて再生します。
シート生地はカナダから輸入しました。
北米マイスターが造った上質の生地を使った1年間保証の高品質な製品です。
ベルトを固定するボルトが錆び付き取り外し時に折れ込みましたのでシートベースに新しいネジを溶接します。

　スポンジを補修しベルトの金具を付け替えてシート生地を張り替えます。
ベルトは強化の心材が織り込まれています。
パイピングは折れやすいビニールパイピングではなく生地を縫製して成型したパイピングです。
タックロール無しの再生産品に近いデザインになりました。

　試運転中に電気系統の不具合が発生しました。
高速走行後、信号待ち時にニュートラルランプが急に明るくなった直後から直流電圧が安定しません。
セレニュームレクチファイヤーの不具合です。
エンジンを取り外して点検します。

　セレンを冷却フィン付きのブリッジダイオードに交換します。
イグニッションコイルとコンデンサーを交換するにはエンジンの取り外しが必要です。
イグニッションコイルはメーカー販売終了になっていたので海外から逆輸入しました。