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泉の森自転車店 |
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翌朝、8時に起き、歩いて釜山駅に向かった。釜山駅に着き当日券発売窓口で慶州までの切符を購入する。10時以降の列車に乗るつもりだったが、9時30分発の席が有るよと駅員に奨められたので予定を変更する事にした。
9時30分まで少し時間がある。コーヒーを買って建物の外に出てみるとボランティア団体の女性が寄って来た。
「私は日本から来た者です。よろしければ寄付をお願いします。」
「私も日本人なんですが...」
「お仕事で来られたのですか。」
「いいえ、観光です。」
結局、1枚1万ウォンもするハンカチを買わされた。
9時30分発、ソウル行きKTXの改札は発車15分前に始まった。改札口に並んだ人々の列の最後尾に着いて改札の順番を待つ。自動改札機に切符を通して
8番線ホームへと向かう。駅のレイアウト自体は昔とさほど変わっていないが、なんだか小綺麗過ぎてそれが素っ気なく違和感を感じる。
8番ホームに降りてファミリーマートで駅弁(トシラク)を買った。若くて綺麗な店員さんが弁当をレンジで暖めてくれる。
韓国の新幹線KTXは全車座席指定となっている。日本のグリーン車に相当する「特室」と、普通車に相当する「一般室」とが有る。
ソウル行きKTXは定刻釜山駅を発車した。東テグまでの間は在来線上を走るのだが、この新型車両、抜群に乗り心地が良い。線路の保線状態が良いのか、それとも車輌の構造が優れているのか、とにかく全く揺れが無い。
そう言えば朝から何も口にしていない、さきほどホームで買った駅弁を広げてみる。日本の幕の内と見た目は変わらないが、韓国らしく定番のキムチがちゃんと入っている。ミネラルウォーターと味噌汁も付いている。
列車は釜山の街を抜け、車窓はどんどん郊外の景色へと移り変わっていく。左手に河川が見えて来た。岸には堤防も無く、自然のままに優雅に弧を描く姿には異国の地を感じさせられる。