駅窓口で１８日の釜山行きセマウル号の切符を買っておき、地下鉄に乗って鐘閣(チョンガク)駅で降りた。鐘閣には飛びっきり美味いソルロンタンの店がある。地上に上がり路地を抜けて『里門(イムン)ソルロンタン』を目指す。
　６年前に来た時は店の周りは古い建物が密集していたが、今ではそのほとんどが取り壊されアスファルトを引いた広いスペースとなり、店の隣は小綺麗な喫茶店になっている。私が韓国に来て初めて泊まったオンボロ旅館は健在だった。
　『里門ソルロンタン』の店内は夕方４時半と中途半端な時間なので客足は疎らでゆっくりと食事をする事が出来た。

　里門ソルロンタンで食事を済ませた後、鍾路に出てソウル歴史博物館を目指す。世宗路との交差点まで来ると李舜臣像が見えて来た。長い時間、信号を待って 反対側に渡り少し行くと、ビルの４階ほどの高さの有る人の形をしたモニュメントが聳え立っていた。どうやら建設会社か何かのビルの様だが、手にハンマーを 持ち、その手がゆっくりと動いている。夕日に影を落とした姿が不気味に感じられる。